なかよし会について
⊳青空自主保育とは
⊳なかよし会のはじまり
⊳なかよし会を知る、映画・書籍・絵本
⊳ふたりの保育者 紹介
⊳保育内容
青空自主保育とは
なかよし会の保育の形、青空自主保育を「青空保育」「自主保育」の2面からご紹介します。
🍂青空保育
なかよし会は特定の園舎を持たず、お弁当と着替えをリュックに背負って、鎌倉中央公園を拠点に、様々な場所へ出かけます。晴れの日も雨の日も、けもの道を歩き、生きものや自然とふれあい、泥んこになり、ときには畑で野菜を収穫したり、海まで出かけたりしながら思い切り遊んでいます。
🍂自主保育
保育園や幼稚園に預けるのではなく、親自らが保育に携わり運営しています。具体的には、親は交替で保育当番をします。専任保育者1名と当番の親1,2名が同行して保育をします。また、様々な役割を分担し、力を出し合って運営しています。
青空自主保育を2面から紹介しましたが、明確な定義づけがあるわけではありません。現在の形態に固執せず、その時々の会員の合意のもと、いかなる形態にもなり得るものだと考えています。
湘南・鎌倉エリアの自主保育団体のご紹介
1985年設立のなかよし会から青空自主保育が発展し、湘南・鎌倉エリアには複数の自主保育団体が生まれてきました。これらの団体が協力して、拠点と特徴を一覧できるマップを制作しています。団体によって 専任保育者の有無や日数、時間、預かる子の年齢、内容、規模、そしてカラーも様々です。 こちら(外部サイトが開きます)をご覧ください。
なかよし会を卒会後、年中・年長の進路
なかよし会は1,2,3歳(年少) を対象としています。卒会後、年中から幼稚園や保育園に入る方もいますが、青空自主保育を続けたい方は「やんちゃお」に入ることも多いです。「やんちゃお」は、なかよし会11期の親がはじめた自主保育団体で、年中・年長を対象とし、鎌倉中央公園を拠点としています。専任保育者がおらず親だけで運営しているのが特徴です。なかよし会での経験を活かして、青空自主保育の経験のない親子も一緒になって、活動を楽しんでいます。
なかよし会のはじまり
1985年5月17日、「共同保育に参加してみませんか。友達のいない1、2、3歳児。自分の時間がほしいお母さん」 という張り紙をきっかけに、6人のお母さんと8人の子どもが初顔合わせをしました。
そこから、細々と始まった会の主旨は次のようです。
・ 子どもたちの仲間づくりをしよう
・ 子どもの預け合いを、もう少し形あるものにして、母親も自分の時間を持てるようにしよう
・ 鎌倉の自然環境のなかで思いきり遊ばせよう
子どもを産み落として以来、昼となく夜となく子ども中心の生活で、とかく自分を見失いがちな母親は、時にはわずかな時間でも子どもと離れて自分を見つめることが必要なのではないでしょうか。少しでもゆとりを取り戻した後でわが子と一緒に過ごす時間は、より一層充実したものとなるはずです。
子どもが友達を求めるように、母親も同年代の子どもを持つ者同士、共に子育てをすることで連帯できれば、こんなに楽しいことはないでしょう。
とかく孤立しがちな現代、母も子も仲間ができるというのが、自主保育のメリットです。
なかよし会を知る、映画・書籍・絵本
【映画】2分間で見る、なかよし会
なかよし会のドキュメンタリー映画、2分間の予告編です。2011年に公開以来、上映会を続けています。上映会情報はお知らせブログをご覧ください。
【記録本】じっくり読む、なかよし会
土の匂いの子
相川明子 編著 コモンズ 2008年初版
1・2章では、自主保育で子どもも親も育つこと、第3章では、社会とかかわり保育の拠点を守ること、第4章では、なかよし会を卒業し大きくなった子どもたちからの声を、母たちが撮影したたくさんの写真とともに収録しています。
~あとがきより抜粋~
ふつうの人がたまたま親になって、「仲間がほしい」「自然のなかの方がいいかな」といたって単純な動機で集まっただけなのに、そこから生み出されることの限りない大きさ。この本を読んだ方たちが気負わず、声をかけ、集い、子どもたちが自由に遊べる自然環境を守りながら、全国いたるところに青空自主保育を生み出してほしいと願っています。
【絵本】こどもとみる、なかよし会
谷戸であそぼう(春)・(夏)・(秋)
文 相川明子 絵 とみたしょうこ
冨士房インターナショナル
谷戸で自由に遊び、たくましく育っていく子どもたちを、いきいきとした力強い絵で描きます。春・夏・秋の3冊です。
【レシピ本】料理で知る、なかよし会
山ごはん、畑ごはん
制作 なかよし会34期
2021年初版
なかよし会で親が作っている季節の料理をご紹介しています。販売については追ってお知らせします。
ふたりの保育者 紹介
相川明子
~メッセージ~
なかよし会を始めた頃は、子育て真っ最中で同年代の母たちとタメ語でつきあっていましたが、今では2人の孫が小学生という本物のおばあちゃん。無我夢中だった母の時代の反省をこめて、孫のような子どもたちと娘のような母たちに、ゆったりと接することができる幸せな日々です。明るい未来になるよう、できる限りのことをしたいと思っています。
~NPO法人山崎・谷戸の会について~
相川明子が事務局長を務めています。鎌倉中央公園内の貴重な谷戸景観と生態系を守るため、市と協働で活動する団体です。なかよし会メンバーは全員が会員となり、田んぼや畑の仕事や行事に参加しています。地元山崎の農文化を引き継いだ昔ながらの作業には母だけでなく父も多く参加し、楽しんでいます。(公式サイト※外部サイトが開きます)
鈴木知子
〜我が子との青空自主保育〜
鎌倉へ引っ越して初めて自然の中での仲間との子育てに出会い、3人の子どもを小学校入学前まで青空自主保育で育てる。上の2人はなかよし会の後も青空自主保育を「やんちゃお(年中・年長対象の団体)」で続けたが、3番目の子の時はやんちゃおが人数オーバー。夫の「近所に起ち上げたら?」という一言に思い立ち、逗子・鎌倉エリアで新たに出会った4人と自主保育団体を起ち上げ。谷戸を調べ歩き、畑を開墾して活動を始めた。
〜青空自主保育での学び〜
青空自主保育で学んだことは、「できる人が、できる時に、できることをやる」ということ。そして、お世話になった人に恩返しをするのではなく、自分が動けるようになった時に誰かの助けになればいいという「恩送り」という考え方。そう思えば「自分ばっかり…あの人はやってないのに…」なんて思わない。この気持ちは一生持ち続けたい。
〜メッセージ〜
親子でいられる貴重な時間を仲間と共に過ごし、見つめていられたこと、大切なたからものです。それぞれにたからものを持って成長していく子どもたちはきっとなにか違います。子どもたちのこれからが楽しみです。
保育内容
子どもたちの一日
晴れでも雨でも、山・海・畑で遊びます。
🍂9:30 集合
出発地点までその日の送迎担当の車に乗り合わせて移動します。保育者1名と当番の親1,2名が同行します。
🍂出発
自分でリュックをしょって、山や海へ入っていきます。けもの道を歩き、生きものや自然とふれあい、泥んこになって思い切り遊びます。時には、畑に行って種まきや収穫をすることもあります。
🍂手遊び・リズム遊び・絵本
野山で思い切り体を動かして遊んだあと、輪になって座り、手遊びやリズム遊び、絵本を静かに聞いたりする、一時の静かな時間、集中する時間を持っています。子どもの生活には「動と静」「集中と拡散」の繰り返しが必要だからです。
🍂お弁当
お待ちかねのお弁当です。おにぎりと野菜1,2片で、食べきれる量を持ってきます。残さず食べることを大切にしているからです。
🍂13:00 お迎え・解散
もうひと遊びして、その日の送迎担当の車が来る所まで歩きます。車に乗り合わせて解散場所まで移動します。