2024.01.31 02:29五感が磨かれる「触るのは楽しい」(『土の匂いの子』抜粋) 何でもなめて味わうと、頬がゆるむこともあれば、顔をしかめることもある。肌でじかに触れると、喜怒哀楽がまた増える。 木の根につかまってよじ登れば、木肌は1年じゅう手に柔らかい質と温度を保っているとわかる。頬にかかる木の葉には、柔らかいのや硬いのやザラザラしたのや痛いのがあり、鼻水を拭くのに適した葉をえり分けることも覚える。捕まえたバッタは指の間でゴソゴソするのがくすぐったかったり、抵抗感があったり、足の節が指にひっかかったりする。虫でも木の実でも、ぎゅっとつかむと出る汁が指を染めたり、ねばねばしたり。 子ども同士の接触も多ければ多いほど楽しい。言葉のまだ出ないうちや、一人っ子の場合、ほかの子のほっぺたに触ったり、たたいたりして関心を表すことがよくある。...
2024.01.16 01:22日誌抜粋~育ち合いができる環境ピッコの卒会までに当番に入れるのは、実はもう数少ないのでは!?目に焼き付けなければ、とハッとして無理やり入れてもらったお当番。 快晴で一月とは思えないほど温暖。野村で鏡開き。季節の行事も1人じゃこんなに味わう機会は作れない。小さい組が、木魚のように餅を叩いている様子が可愛らしい。大きい組は、日当口まで歩く。野村の山道から車道に出る段差ではるかが固まる。いぶきや、ピッコが手を貸そうとするが頑なに動かない。でも、みんな各々のんびりずっと待つ。はるかなら降りられるはずの段差と思っていたのかな。普段の生活で、手を出したり、早く!と言ってしまっているなぁと反省した。日当口から小さい組と合流した山道、前よりも泣いている子が少なくみんな着々と前に進んで行くので驚いた...
2024.01.09 08:30日誌抜粋~小さい組 - 冬休み明けの谷戸歩き1月とは思えない暖かい気候の中、ウキウキと庭畑から始まった。里芋を掘り、ポキポキみんなで折って収穫した。日当口から、順次階段を進む。冬休み明けだからか、何処かしらで泣き声がちらほら、ゆっくりのスタートとなった。根っこをつかむ登り道ではミオが「登れない」と呟き動かない。後ろからイサ、ニコ、リツと続きミオを抜かしていく。やっと力を出し誰の力も借りずミオも登れた。何度も助けを求める目線を感じたが、みんなの日誌で私は知っている。ミオはなんだって1人でできるんだ。だけど今日はリュックがないから、ずっと腰に手を回して歩いているミオが少し不安そうで愛おしかった。カイとフウトは先頭を走っていき行ったり来たり。見えなくなる事も多々あり、待っててねー!と伝えたら「橋のとこ...