日誌抜粋〜大きい組の意味

今日は欠席が多い。が、寂しい反面、身軽なメンバー揃いなのでどんな道を歩くのか楽しみだ。「今日はみんなに道を決めてもらおうかしら〜」という相川さんの声に、ひとり嬉しそうなサク。私が普段使う道(右へ右へなんとなく道なり)ではなく、途中から道なき道を真下へ真下へと進む相川さんと子どもたち。目の前の枝や葉っぱをかき分けながら「だいじょうぶか〜?」「こっちだよ」と、声を掛け合い進む子どもたちの頼もしいこと!

あぁ、こうやって新たなる道ができるのだったな、と久しぶりの感覚。
「みんなが歩いて道ができたから、これなら小さい組さんも通れるかしら」と言う相川さんに「こになら通れるよ!」とか「ぴっこも歩けるね!」「あみはどうかな?」と、次々名前が挙がる。小さい組の子たちも仲間で、その仲間が歩く道を自分たちで作ったんだという誇らしい気持ちが伝わってくる。

我が子が大きい組になって事あるごとに思うことがある。

なかよし会の大きい組は、学年でいうと一般的な幼稚園の年少に当たるが、年少は言うまでもなく最年少で、年長年中にお世話してもらう立場である。一方、同じ年齢でもなかよし会の大きい組だと立場が全く異なり、下の子たちのことも考えて行動する(よう保育者が促してくれる)。3〜4歳の貴重な1年間を「年少」として過ごすのか、はたまた幼いながらも下の子の面倒をみたり、薮漕ぎ然り鍬を使っての畑仕事然り「大きい組」として過ごすのか…。当然積む経験のジャンルは違うけれど、あらゆる意味で差は歴然。私は息子たちに「大きい組」を経験させてあげられたことに大変満足しているし、同時に会の存在に心から感謝している。

今日から1歳組に新しい仲間が2名増えた。彼女たちにもその母たちにも、なかよし会を、小さい組を、そして大きい組を存分に楽しんでもらいたい。
(カナコ)

青空自主保育なかよし会

青空自主保育なかよし会は、子どもたち、親たちの仲間づくりをしよう、豊かな鎌倉の自然のなかで思いっきり遊ばせようという趣旨のもと1985年に始まった会です。鎌倉中央公園を含む山崎の谷戸を中心に野外で活動しています。潮の香り、土の匂いを全身で感じながら、子どもたちと一緒に鎌倉の四季を楽しんでいます。